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2020年12月 1日 (火)

別荘仕舞い

12011

ある別荘が役目を終えます。

 

私の好きな別荘の一つでした。

塔を思わせる外観の中は階段で、登りきった三階は一坪くらいのスペースに天体望遠鏡が置かれていました。家主はこの穂高へ通い、望遠鏡で遥か彼方の星々を眺めていたのでしょう。中房川より取水された油(あぶら)川が境界を流れていて、小さくも清らかな沢の音に、心地よく包まれています。

 

別荘に限らず古い建物というのはそこに暮らしてきた人の思い出が凝縮されています。

具体的な個々のエピソードはその人にしかわからない事ですが、建物の経年による様相や雰囲気は赤の他人の私をも充分刺激し、は想像力をもって自身の思い出に置き換えることができます。

12012

人の目に触れることがなければ思い出は取り残されてしまいます。

そして別荘は仕舞うことになるのでしょう。

それも仕方がないこと。

建物も生き物の様です。特に使われなくなった家はどんどん劣化していきますね。

でも生き物であるとするならば当然終わりがあっていい。

世代交代は生き物の摂理です。建物の場合、相続によらず第三者によって執り行われてもいい。取り壊されて新たに構築されてもいい。それら全てを指して「再生」と言い括れないでしょうか。

 

さあ、この地に別荘を建てましょう。そして思い出をたくさん作りましょう。

 

ここは様々な人々の、様々な記憶の混在する集合体。

万感の思いを糧に新しく建ち上がれ。 ()

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