2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

« 分 解 | トップページ | 邂逅 »

2020年11月25日 (水)

倒木あり

11251 

 

倒木がありました。枯れていたアカマツです。

松くい虫の被害木です。不運にも隣りの住宅に直撃してしまいました。

瓦が破損しました。瓦の下の野地板は大丈夫でしたが、時には倒木の枝が屋根を突き破る場合もあります。

 

直接の原因は突風によるものですが、木を支える根と地際の部分が腐り脆くなっていたのです。

 


11252
(根元の断面 芯をわずかに残し腐朽が進んでいる)

以下は経験知からの考察ですが。

木材の辺材は心材に比べて組織が柔らかく シロアリが食べたり、キクイムシが穴を開け、カミキリムシの幼虫が穿孔したりします。当然ながら木は幹周りから侵されていきます。

湿っぽい地面近くでは腐朽が進み、そこにクロアリなどが営巣すると、木質はスカスカになり、ついに限界点に達し、倒れます。(上の写真の小さな穴はアリの蟻道と思われる)

 

引き金になるのは今回のように風の圧力であったり、雨の加重であったりします

 

ただし、実は枯れてから倒れるまでの猶予は思った以上にあるのです。

 

もちろん個体による差異はあり、土壌、気候その他の条件によっても大きく変わってくることも否めません。地域差は必ずあるでしょう。一律で測られるものではありませんが、

ここ学者村近辺で観察していると枯れてから3年から4年くらいまでは平然と立っていることがよくあります。

 

「マツノザイセンチュウ」の爆発的増殖によって水分が供給されずに蒸散だけが進むのでしょうか。アカマツは枯れ始めて6週間ほどで一気に枯れ上がるといわれます。「腐る間も無く乾く」ということでしょうか。

とはいえ、カラカラに乾いたアカマツは軽くなった分、根が地面をしっかり掴んでいる限りむしろ倒れ難くなります。

 

柔軟性のある生木が風にあおられ大きく揺れるのに対し、乾いて硬くなった枯れ木は微動だにしません。春先に水を含んだ雪が積もる時はその重みと自重で大きくたわんだアカマツは耐えかねて幹の途中から折れます。しかし枯れ木にはそのようなことがありません。生木のしなりが仇となる場合もあるのです。

 

11253

“今年枯れたから直ぐに伐らなければ危険というわけではない

 

枯れ木の優位性は先述したようにタイムリミットがある上での話となります。

 

しかし、しかしです。松くい虫の被害木であれば被害拡大防止の観点から猶予を与えるわけにはいきません。

 

 

残念ながらアカマツの枯死の原因のほとんどが松くい虫によるものです。

さらに残念なことは今回倒れたアカマツも伐採されずに見落とされていたもの、、、

おそらく3〜4年前から、ということになります。  ()

 

*学者村では「マツ枯れ」の発見に日々努めています。村内外で見つけた枯れ木は速やかに安曇野市耕地林務課に報告し、対応を求めています。また、宅地分(建物のある敷地内)については補助金制度の説明と伐採のお奨めをしています。

« 分 解 | トップページ | 邂逅 »

無料ブログはココログ