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2019年10月 4日 (金)

稲刈り

安曇野では稲刈りが、大概終わりました。

田植えがよその地域より若干早いのはアルプスの雪解け水の冷たさが関係しています。

けれど、穫り入れは何処もだいたい揃ってきます。

 

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27日 安曇野

 

安曇野に居ながらここの稲作を手伝っていないのはちょっと後ろめたい気分ですが。

去年から千曲市姨捨(おばすて)の棚田の米作りに微力ながら力を貸しています。

「田毎の月」で名の通った景勝地です。

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日 姨捨の棚田 まだ青さが目立ちます。)

 

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日 姨捨の棚田)

 

棚田の景観維持・保全と銘打てば立派に聞こえますが、本当のところ、そんな気持ちはごくごく表層で、休田にしておくもったいなさからの銭勘定と、やると言った手前の矜持から始まったこと。要は欲を出したが人手が足りず、ならばこの際、経験なしでも仕方ない。暇そうにしている扱いが難しくない男、として私が選ばれたようなのです。頼まれたら断れないお人好しは、内心、人助けの感傷にほろ酔い気分でのこのこ出かけて行くのです。

 

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上の写真より約3週間後の27日 いよいよ稲刈りです。いい感じに青さが抜けて、それでいて稲穂が倒れていません。倒れてしまうと作業性はとたんに悪くなります。

 

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棚田の上の方の小さな田んぼでは機械などは入らず手作業が主ですが、手伝っている田んぼは4畝(せ)(4アール、120坪)が2枚。もちろん小型の機械を使っています。

作業方法を含めた「棚田文化」の維持ではない(と思っている)ので合理化には迷いがありません。

「バインダー」と言われる1条刈りの稲刈り機、同じ束まで刈り取り、麻縄で根元を縛り脇にポンッと排出してくれます。楽チンですね。

 

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束は右側に排出されるので、刈る方向は一方通行になり、まず、周囲を反時計回りに刈った後、真ん中の列に向かって外両側から刈り進めて行くことになります。

 

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最後に真ん中の列を刈って。

 

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こんな感じになりました。2名でバインダー1台ずつ使い、2時間ほどで約240坪の田んぼを刈り上げました。

 

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さて、刈り獲った後はさっそく「ハゼ掛け」です。150~160センチの「ハゼ脚」3本を三脚状に組み、その上に5~6mの「はぜ棒」を載せます。ハゼ棒は大抵、軽く丈夫なスギの木の先端部分を使います。

稲穂を下向きに、束を半分でなく8:2くらいに割き、ハゼ棒に交互にかけていきます。

1段目の上にもう1段かけ、2段とします。このくらいの田んぼだとハゼ棒2本をつなげて1列とし、もう1列作ったくらいでちょうど足ります。

 

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夕方、なんとも美しい造形ができました。

このままシートなど被せずに2週間ほど干します。

 

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景観保全には興味がないと書きましたが。

全国で広がる里地里山再生計画を鑑みると、場所が広くなればなるほど、公共性を帯びてきて障壁は高くなり、「志し」だけでは目的を継続できなくなるのはよくある話。

何が足りないのか?また、何が余計なのか?

 

この棚田にしろ、それまでは生活の基盤がここにあった上での結果的な景観であったという事実を考え直してみる必要があるんじゃなかろうか。

 

つまり、自ら作って保全、自ら「食べて保全」。いたってシンプルな構造なのである。

 

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姨捨から見た長野善光寺平、無数に散らばる灯りに人の歴史と営みを確認して帰路に着きました、とさ。 (お)

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