« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

2017年5月

2017年5月31日 (水)

ニセアカシア

05311

(鈴玲ヶ丘の群生地)

 

ここ安曇野では4月のサクラに続き、5月に入ってツツジが咲き誇り、そして今「ニセアカシア」(マメ科ハリエンジュ属 和名ハリエンジュ)が房状の白い花を枝いっぱいに付けています。

 

鈴玲ヶ丘学者村にもこのニセアカシアが繁茂している一画があります。キンモクセイまで甘すぎない程良い上品な芳香が漂ってきます。繁殖力の強い種ですが、今のところ周りのコナラやアカマツに押さえ込まれて群生を広げられないでいるようです。花の咲いている間はこの区域だけ別世界です。

 

05312

(アカシア属よりフジの花によく似ている)

 

明治8年に計画的に導入された北米産の外来種で当初は街路樹や荒れ地の緑化に、場所を選ばず成長が早いので北海道では燃料用薪炭にもと大変もてはやされたようです。その頃はネムノキ亜科アカシア属の本物を差置いて「アカシア」と呼ばれていました。今でも混同されています。

 

今は偽物などと不名誉な名前をつけられていますが本物より先に日本に入って来たのだし、学名には「アカシア」と言う名前も入っていたのですからそう呼ばれたのは当然の成り行き。認知度や文化的価値が出来上がった後に改名しても無理があります。

ラテン語の学名Robinia pseudoacacia このpseudo acaciaを直訳するとこの“ニセアカシア”の名前になるそうですがもう少し気の利いた柔らかい言い方は出来なかったのでしょうか。命名者(学会の総意かもしれませんが)は花の咲いた姿を見逃したのでしょうか。もしかしたらアカシア贔屓が悪意を持って毀損したのかもしれません。 生物に貴賎なし!なのにです。

 

05313

とここまで書いてみたもののこの樹は全力で擁護できない問題児でもあります。

外来生物法による規制対象の「特定外来生物」ではありませんが「生態系被害防止外来種」(※要注意外来生物の発展的区分)に指定されています。また「侵略的外来種ワースト100」(日本生態学会)として当局よりマークされているのは多くの人の知るところ。その旺盛な繁殖力は言うに及ばず、全く別の群落を構成し地域の植生を変えてしまい、ひいては生態系のバランスを大きく崩す可能性があるとのこと。

 

若木には硬く鋭いトゲがあり人の行く手を阻みます。うっかり握ろうものなら革手袋の上からでも突き刺さり、さらに始末が悪いのはトゲの先端が折れて皮膚の奥に残ることです。個人的な恨み節になりますが手のひらをルーペで覗き込み、針やピンセットで今まで何度も苦労してトゲをほじくり出して来たことか。バラの棘は許せてもこの棘はその気になりません。

 

05314

ところで学者村から東山を眺めると明科の押野あたりに白く広くまとまっているのが目に留まります。花の咲く時期は分布がはっきり分かります。行ってみるとそこは大きな堰堤がある谷間でした。

 

05315

谷底から尾根にかけて広範囲にニセアカシアが占拠しています。

太くて大きなものなどは倒木もあり、とすると樹齢は3040年か。30年を越えると倒れやすくなる傾向があります。ここもその昔、緑化のため植栽されたものかもしれません。

 

05316

中に入ると白一面。ニセアカシアの甘い香りが充満しています。

そして遠くからミツバチの羽音が揺らぎのない安定した波長で聞こえてきます。姿はどこにも見えません。しかし千や二千の数ではないことは音の感じからも伝わってきました。

 

05317

養蜂家の巣箱がずらっと並んでいるかと期待しましたが一つもありませんでした。もったいない、これだけの花からどのくらいのハチミツが採れるのだろうか?見当がつきませんが自然の生産力には感服します。長野県でとれる蜂蜜は7割以上がこのニセアカシアの蜜のようです。「アカシアはちみつ」と銘打ってありますがニセアカシアのことです。品質も味も良いとなれば蜜源としての有用性も高まります。

 

05318

明科から国道19号を南下して豊科光(ひかる)辺りの東山もごらんのとおり。群生範囲が広がっているように感じます。この辺りはマツクイムシの被害も進行していていずれアカマツ林がニセアカシアに取って代わられることになるかもしれません。

 

05319

花はてんぷらや酢のものにして食べることができます。しかし葉や皮などは毒があるとか。まさに有害と有用の狭間でシーソーのように揺れ動いている「ニセアカシア」です。

 

しかし当のニセアカシアたちはそんなことは我関せずと素知らぬ顔。犀川河川敷の大木たちはすでに散り始め、道路に溜まった花びらは車が通る度にあっちにサラサラこっちにサラサラと流されていました。 (お)

 

053110

(ホワイトリカーに漬け込んでニセアカシア酒)

 

参考: Wikipedia 環境省HP

2017年5月29日 (月)

安曇野は初夏の陽気です

 蝉の声が大分賑やかく聞こえる様になりました。濃い緑の葉の中に花達が、あります。

                             

05291

05292

中には小さな花なのですが赤い花を付けるサラサドウダンもこの時期に咲く花です。

 

05293

アヤメ、かきつばたもこの時期から梅雨の雨に似合いそうな花です。

 

05294

05295

  安曇野は季節を飾る、花が咲いています。大きな木に付く花は分かりやすいのですが、意外と低木であまり目立たない花などもあり見過ごしてしまいそうな物もあります()

2017年5月22日 (月)

初夏を思わせる陽気です

 朝夕は少し冷え込みますが、日中30℃を超える日もあり真夏を感じさせる陽気の中で新緑も大分色濃くなり暑さに備えているものと思える中で早くも少々気の早い蝉が泣き始めました。

 数はそれほど多くはないのですが、1~2匹くらいですか鳴き声がダブって聞こえます。

05221

 時期が来れば本当に賑やかな(うるさく感じる)時もあります。今日は泣き方の練習程度でした。

05222

 これらの木の中のどれかには居るはずですが「声はすれども姿は見えず」です。

 

毎年この時期になると、緑の葉が茂った所へ同じように自然は繰り返される。たまには遅霜と言って、それこそ時季外れの冷え込みがある。ここ何週間か遡っての事です。自然のリズムが少し狂った時に起きる現象でしょうね。 ()

2017年5月18日 (木)

玉ねぎ祭り

安曇野市の発行する広報誌「広報 あづみの」から情報を抜粋します。

 

安曇野市報あみの WEBページ

 

05181_5

まずは前菜、「信州安曇野ハーフマラソン」が今年も開催されます。3回目ですね。エントリーはとっくに締め切られていたようです。2月15日 早くね?

 

詳しくはこちら 安曇野ハーフマラソンホームページ

 05182_3

さて主菜、広報では地味で小さな扱いですが今年で20回も続く「玉ねぎ祭り」のご案内です。安曇野市豊科地区は玉ねぎの生産が盛んです。6月10日、11日両日は直売と収穫体験ができます。問合せ 農政課マーケティング係 TEL0263-71-2430

 

05183

 ↑去年の直売所の写真です。ネットに入った玉ねぎが山積みになっていました。20kg 1800円。ざっと50個くらい入っているかな。玉ねぎは少し干して涼しい所に吊るしておけばかなり日持ちします。葉がない場合はネットに入れて吊るします。

 Photo

(安曇野市HPより転載)

 

こちらは「とよしな 玉ねぎ 元気くん」 1998年誕生。旧豊科町、合併以前からの町おこしシンボルキャラクターです。最近は“とよしな”を“あづみの”に変えてしまっていますが・・・思うに何でもかんでも“安曇野”という鍋に投げ込めばいいってもんじゃありません!逆に味が薄まります。世の中、色んな料理が並んで豊かな食卓になるのです。 元気くんは“豊科”のままで良いのだ!と思います。

 

05185

そしてこれが みうらじゅんの名著 「ゆるキャラ大図鑑」(2004年)のなかの「元気くん」・・・衝撃的ですが全国100選の中に入るのだから大したもの。ただ果たして“ゆるキャラ”なのか? 生身の露出度がヤバすぎます。かぶり物はカーテンの生地で商店街のインテリア店の手作りだとか。ロングワンピースを着たパートナー「元気さん」を程なく登場させるあたりも玉ねぎらしく泥臭い。ですが残念ながら元気くんが活躍したのは過去のこと、写真の姿で現実世界に降臨することもなくなりました。

 

現在下火になりつつある“ゆるキャラ”ブーム。その黎明期、いやそれ以前か? 原点であるからにして新鮮。 さて元気くん、今打って出れば必ずや人気者になれると思うのですが。

 

05186

(安曇野市に蔵書無く松本市の図書館で借りました)

 

少々脱線しましたが、この他にも情報満載の5月号「広報 あづみの」をご覧下さい。(お)

 

出典  「ゆるキャラ大図鑑」みうらじゅん著 扶桑社 2004年

2017年5月13日 (土)

緑を色濃くする雨

 今日は朝から雨が降っています。久々の纏まったお湿りになり周りの緑の葉を色濃くしています。

05136

 05137

緑の葉が徐々に多くなっているので、その変化に気付かずに見過ごしていましたが、今日は事務所に多くの時間居ることになり、周りの景色をゆっくり眺めていると、こんなに緑が多かったのかと、今更ながらに感じています。

普段、時間に追われ、周りの景色をゆっくり見る事の出来ない方もいらっしゃると思います。少しの時間でも木々の緑を見る事で清々しい気持ちになられてはいかがでしょうか。

  

 夏の強い日差しから枝や幹を守るため、木々は葉を茂らせて自ら日陰を作っていく自然のサイクルを毎年繰り返して成長をし続けるのですね。()

マツヘリカメムシ

2008年に東京都で初めて確認された北アメリカ原産の外来種です。以来急速に生息域を拡大し、現在、関東各県、山梨、長野、新潟、福島、愛知と陸続きに侵攻し、飛び火的に大阪でも確認されたとのこと。事態は深刻かもしれません。マツ類の新芽や球果にストローのような口吻を刺し樹液をチュウチュウ吸うのです。日本においても農作物に被害を出す多くのカメムシは害虫です。あっちでチュウチュウ、こっちもチュウチュウやるものですから例えば果樹につくものは「果樹カメムシ類」と括りまとめて指定有害動物としています。イネや大豆などの穀物をチュウチュウするものもいます。

05131_2

写真は先日飛来したマツヘリカメムシです。もうこの安曇野でも珍しくありません。越冬のため窓のサッシの隙間から屋内に侵入しようとして失敗した者たち、窓当り死骸5匹中2匹はこのカメムシでした。問題なのはマツ類に影響を与えることです。松くい虫によるマツ枯れの被害が拡大している中、追い打ちをかけるのではないかとの心配があるのです。確かにマツ枯れのサイクルにこの虫が絡んでくると事態は急展開するかもしれません。詳しいことは何も分かっていないようで今後の調査が待たれます。

05132_2
この辺りでカメムシといえば「クサギカメムシ」地味な色合いのカメムシです。家屋侵入癖があるせいか秋と春に家の回りでよく見かけます。匂いは典型のパクチー臭。アオクサカメムシもたまに見かけます。大変きれいな緑色をしています。

05133_2
クサギカメムシに混じって「ホソヘリカメムシ」も家屋越冬します。ノロノロと動きが緩慢で発するガスは確か柑橘系の強い匂いだった気がします。

05134_2
マツヘリカメムシを漢字にすると松縁亀虫となります。

背中側と腹側を繋ぐ腹部結合板という縁が薄く外側に張り出しています。これが名前の由来になっているようですがヘリカメムシ科以外でもこの縁がある者はいます。カメムシは全般に扁平で狭い隙間などにこの縁から体を入れやすくなっているようです。

05135_2
つまりマツヘリカメムシは「松減り」でなく「松屁り」でもないことがわかりました。さてその気になる臭気ですが・・・実はまだ嗅いでません、臭いと分かっていて鼻を近づけるのはなかなか勇気の要ることです・・・ので。 (お)

 

 

参考 「小学館の図鑑 NEO 昆虫」、Wikipedia、日本大百科全書、農林水産省HP

2017年5月11日 (木)

美ヶ原から望む

05111

ゴールデンウィークの最終日、美ヶ原方面にハンドルを切り、美ヶ原スカイライン「思い出の丘」から北アルプスのパノラマにしばし目の保養。それから安曇野穂高学者村の見当をつけてみます。少々かすんだ午後の光の中、肉眼ではなかなか手がかりをつかめず最後は妥協してこの辺だろうと決着します。

ここから見れば有明山などはずいぶん背が縮んで存在感がありません。ただ雪がないのでそのきれいな台形は白い山脈の中に容易に見つけることが出来ます。

 

05112

 それにしてもここから見た稜線と平野の標高差は普段麓から見ている山の高さの感覚をやすやすと超えてまるで山と里が隔絶された二つの世界のように見えます。物事を測る頭の中の物差しは長く使っているとズレや緩みが出るようで、こうしてたまには遠くから見直して認識の調整をした方が良いようです。灯台下暗し、井蛙であってはいけません。

05113

05114

 

見飽きない風景に時間をかけていると腰がジリジリと痛みだしました。さあ帰る時間だ、仕事に戻れと言わんばかりに・・・私事ですがここ最近腰痛が治まりません。医者は4番目と5番目の間が飛び出していると謎掛けのようなことを言っています。

痛みの振幅に共鳴するように北アルプスの白い山脈が、横たわる脊髄に見えてきました。さしずめ腰椎は穂高連峰あたりか。いやまてよ常念岳の真うしろからひょこっと突き出す棘一つ、さてはこ奴だな!と槍ヶ岳、椎間板の飛び出しに見えて苦々しい。 (お) 

2017年5月 8日 (月)

春真っ盛り

 ゴールデンウィークも終わり、春の休日を十分に楽しまれた事と思います。

この時期になると“春になったなあ”と感じることが出来る時期です。でも田植えを終えた後、リンゴの花の開花した後、霜が降りるほどの寒さに見舞われる事もあり、農家の人たちにとってはしばらくの間、予報が手放せない状態になります。

05081

田植えが終わった田んぼ。

05082

リンゴのも満開の時期を迎えています。

 

一週間ほど前から咲き始めた菜の花ですが、つい車を止めて見入ってしまう程です。05083

大分、過ごしやすくなって来ました、未だ暫くの間、こんな春の安曇野の風景を楽しまれてはいかがでしょうか。

 

 このゴールデンウィークの間、多くの皆さんが安曇野にも訪れていました。又違ったこの地域の楽しみ方をされた方もいらっしゃるかも知れませんが、それぞれの思い出に残る安曇野はどんな物だったのでしょうか。()

« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

無料ブログはココログ